127()に開催された2019大阪ハーフマラソンにメディカルランナーとして参加してきました。

京都は雪が積もっていましたが大阪は完全に乾いていました。電車で1時間もかからないのに大違いですね。私は開院するまで大阪の東隣の守口市の病院にいたので、冬場はよくこういうことがありました。

メディカルランナーについて簡単に紹介します。マラソン大会にランナーとして参加しつつ走行中に急な心臓発作で心肺停止となる参加者にいち早く対応して救命率を上げるというものが一番重要な任務で、ほか脱水症や低体温で動けなくなった人への対応なども行います。医療器具や薬を携行していないのでケガの対応は難しく、コース脇に一定距離ごとに開設される救護所や場合によっては救急車へ引き継ぐこともあります。この様な活動を行うNPO法人日本医師ジョガーズ連盟に所属していて、年間67回医療支援活動に参加しています。

話を大阪ハーフマラソンに話を戻します。この大会はオリンピックなど国際大会の選考レースになっている大阪国際女子マラソンと併催されています。制限時間は2時間と初心者ランナーには少し厳しい大会です。ちなみに大阪国際女子マラソンは自己ベストが3時間15分以内のエリートランナーでないと参加できませんのでこちらは完全に上級者向きです。ハーフマラソン、女子マラソンともにゴールが長居陸上競技場なのですが、ハーフマラソンのゴール後しばらくして女子マラソンの先頭ランナーが同じ長居に帰ってきますのでオリンピック級のランナーのゴールシーンを生で観られます。

メディカルランナーは「医師」「医療」などとプリントされているビブスを着て走ります。今回は早いランナーの集まる前方ブロックからのスタートを割り当てられていたせいか、周りの早いペースにつられてオーバーペースになり後半はバテましたが、1時間47分でなんとか制限時間内にゴールしました。幸い道中で対応の必要そうなランナーには出会わず、こういう時は普通に一人のランナーとしてハーフマラソンを走ります。後ろのブロックからスタートしたドクターの中には傷病者対応で途中の関門を通過できなかった人も何人かいましたが、超重症者はいなかったとの事でした。